ブレーカーをONにする前のチェックポイントを紹介します。
チェックをせずにONしてしまうと施工にミスがあったりケーブルが断線、傷があったときに地絡、漏電がおきる事があります。
それでは見ていきましょう。
そもそもブレーカーとは
そもそもブレーカーとは何か?ブレーカーが落ちると電路が断たれて電気が止まることはなんとなくご存知かと思います。
ブレーカーはどんな役割があるのか?簡単におさらいします。
アンペアブレーカー
アンペアブレーカーは家でいう1番大きな大元のブレーカーで”親ブレーカー”と呼ばれたりします。
主に電力会社と取り決めた規定のアンペアを超える事でブレーカーダウン。
大元に付いている事が多いので落ちると一切電気が使えなくなります。
安全ブレーカー
安全ブレーカーは親に対して”子ブレーカー”と呼ばれるものでアンペアブレーカーの下に枝分かれした回路ごとに付いています。
アンペアブレーカーと同じような役割ですが、リビング、A部屋、B部屋、エアコンなど部屋や用途によってわかれています。
ブレーカーが落ちると対象の回路のみが使用できなくなります。
漏電ブレーカー
漏電ブレーカーは漏電が発生したときに電路を断つものです。
漏電とは本来流れるはずのない場所を電気が流れてしまうこと。
例えば冷蔵庫が漏電すると、冷蔵庫の金属部分を触ると感電してしまうのです。
漏電ブレーカーは火災を未然に防いでくれる非常に重要な役割を持っています。
ブレーカーをONにする前に気をつけるべき4つのこと
ブレーカーそれぞれの役割がわかったところで本題にうつりましょう。
ブレーカーをONにする前に気をつけるべきことを紹介します。
ブレーカーをONする前には必ず以下を確認しましょう。
- ケーブルの確認
- アースはとれているか
- 漏電はしていないか
- 盤内にほこりが溜まっていないか
それでは詳細をみていきましょう。
ケーブルの確認
まずは盤内のケーブルが浮いていないか、引っ張ってみて抜けないかを確認します。
ケーブルが浮いている状態でブレーカーをONにした時に漏電や、地絡の原因になり最悪の場合火災になる事もあるので注意が必要。
電線を多く接続していると、締め忘れ、挿し忘れは起こりやすいので必ず確認しましょう。
アースがとれているか
盤内のアース端子が本当にアース接続されているか抵抗を測定しましょう。
アースがとれていないと、万がいち漏電してしまった時に周辺の金属が通電状態になり、感電事故が起きる恐れがあります。
アース端子と盤フレームをテスターで抵抗測定し、0Ωに近い数値が出るか確認しましょう。
漏電はしていないか
電路に漏電が起きていないかを確認しましょう。
負荷側の配線がむき出しで軽量鉄骨に触れていたり、ケーブルに傷が付いていたりと様々な理由から漏電は起きます。
漏電には感電や電気火災の危険があるので絶縁抵抗計を使って確認をしましょう。
絶縁抵抗器の使い方に関しては別の”お役立ち情報”に記載してあるので、参考にしてください。
コンセントに負荷を接続しない
初めてブレーカーをONする場合、いくら丁寧に作業していたとしてもなにが起こるかわかりません。
もしも、回路がショートした状態で負荷機器をつないでしまうと機器が破損する可能性があります。
ブレーカーをONにする前にかならずコンセントに機器が接続されていないか確認しましょう。
盤内にほこりが溜まっていないか
盤内にほこり、ゴミが溜まっていると回路がショートする原因になります。
ブレーカーをONにした後でゴミに気付いても充電部はさわれないのでブレーカーをOFFにしないといけません。
ブレーカーをONにする前にゴミ、ほこりを確認して掃除をしておきましょう。
まとめ
本記事で『ブレーカーをONする前に気を付けること』を紹介しました。
漏電、短絡は感電のみならず火災の原因になる電気状態の危険信号。
基本的には異常が検出されればブレーカーが落ちる仕様になってはいますが、一瞬でも通電すれば火災になる可能性は0%ではありません。
実際に漏電の放置から電気火災につながるケースは多く、感電した場合は命を落としかねません。
ですが、ブレーカーをONにする前に確認することで事故を未然に防ぐ事ができます。
本記事を参考によくチェックしてからブレーカーをONにするようにしましょう。
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